「写真通り」より大切にしていること。

理想のヘアスタイルは、写真の中にはない
写真を再現する仕事ではなく、あなたをデザインする仕事

お客様からヘアスタイルの写真を見せていただいた時、
「長さが足りないから出来ない」
「髪質が違うから出来ない」
「毛量が違うから出来ない」

そう言って、お客様を納得させ、自分の得意なスタイルや無難な提案に誘導してしまう美容師さんを見かけることがあります。

けれど、お客様は
写真と1ミリもズレずに同じスタイルになりたい
と思っているわけではないはずです。

大切なのは、その写真の「どこ」に惹かれたのか。
・長さなのか
・段の入り方なのか
・シルエットの縦横比なのか
・それとも、スタイリングの質感なのか

それをカウンセリングの中で言葉にしながら、僕の頭の中で優先順位をつけていきます。

そして、その優先度の高い要素を
今の長さ・髪質・ライフスタイルの中で、どう再構築できるか
を考えます。

そのために、時にはお客様にお願いをすることもあります。
・前髪の幅を少し広げてもいいか
・分け目を変えてみてもいいか
・朝のスタイリング時間を、あと5分だけ作れないか
・スタイリング剤を変えることは可能か

もちろん、
「それは難しい」という答えが返ってくることもあります。

・朝のスタイリングはこれ以上時間が取れない
・仕事で結ぶので、前髪の幅は変えられない

そんな時は、
制限の中で、どこまで理想に近づけられるか
を改めて一緒に考えます。

そうして丁寧にディスカッションを重ねていくと、最初に見せていただいた写真からは一部インスピレーションを受けつつも、

最終的には、
目の前のお客様にとって、今の現状でのベストなデザイン
が生まれてきます。

髪をデザインし、それを形にすることは美容師として当然の仕事です。

けれど、お客様は
・自分の理想を正確に言語化すること
・ライフスタイルに合った「本当に似合うスタイル」を見つけること

それらが出来なくて当然だと思っています。

そこまで導くことも、美容師の大切な仕事のひとつです。

僕は、1人のお客様と向き合っている時間、「この方が一番輝けるスタイルは何か」を考え続けています。

そして仕事が終わったあと、カルテを書きながら必ず自分に問いかけます。
・本当にあれがベストだったか
・もっと良く出来る部分はなかったか

次回ご予約をいただいてから当日までの間も、前回の仕上がりや感想を思い返しながら、いくつもの提案パターンを頭の中で組み立てます。

正直に言うと、お客様が帰られてから次回来店までの間に、かなりの時間を使って「作戦」を練っています。

なぜなら、
自分の仕事に後悔することが、僕にとって一番みじめだからです。

お客様が帰られたあと、いつも自分に問いかけます。
「持てるものをすべて出し切れたか」
「次に来てくださった時、今回の自分を超えるために何をすべきか」

自分自身が成長し続けなければ、お客様に感動を与え続けることはできません。

だから僕は、いわゆる美容師業界で耳にする小手先の“リピーターを増やすコツ”には興味がありません。

やることは、とてもシンプルです。
前回より今回。
今回より次回。

1人のお客様について考え続け、自分自身が成長し、完成度を高めていく。

それを、ただ繰り返すだけ。

そうして積み重ねた時間が、今のLOWONIDAをつくっています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次